10万キロ目前の安価な中古車として我が家へ嫁いで来た三菱EKスポーツ・H82W。

ドライブシャフトからの異音改善
(結果として改善はしませんでしたが、
ご参考:H82W・EKスポーツ サスペンション交換(フロント))
とフロントタイヤ上部とフェンダー隙間がリアと比べ異様に広く不満解消を兼ね、フロントだけダウンサスを導入していたが、乗り心地に我慢できなくなり、約1年で純正戻しを実施。
手順について簡単ではあるがご紹介
まずはダウンサス時のフェンダー隙間の測定👉地面から約54.5cm

ジャッキアップ前に、アッパーマウント固定用ボルト3本と、ショック上部のボルトを緩めておく。特にショック上部のボルト(17mm)は車重が掛かっている状態であれば緩むが、ジャッキアップ後には、ショックシャフトと供回りしてしまい最悪の場合ジャッキを下ろして車重を掛けるところからやり直しになる可能性があるので注意が必要。
ジャッキアップポイントや馬を掛ける部分は下を覗けば大体理解できるので割愛。
(下の写真は参考にしないで下さい。作業前の段取り中の写真です)
ちなみにスタビライザーが付いていない車種であれば、左右どちらか片側だけ持ち上げて作業する事も出来るが、厳密にはシャシーが捻じれた状態での組付けになるなど、気になる点も多くなるので、スタビ有無に関わらず左右を平行にジャッキアップ&馬掛けする事を推奨する。

ショック下側の固定は17mmボルトx2本と、ブレーキホースを止めているボルト1本のみ。こちらは手前からは全く見えない位置(ショックの真裏)にあるので手探りで緩める。
ショック下部のボルトはかなり固着している可能性が高い
ロングのメガネやインパクトは用意しよう。
下側3本のボルトが取れたら、先に緩めておいた上部アッパー側3本のナットを外しブレーキホースやABSセンサーに傷が付かない様気を付けながら、ショックごと下に抜く。
スプリングコンプレッサーを用意。私の使っているものは、もう25年位前に購入した安価なノーブランド品。友人知人の車にも使って来た為、10台以上は使っていると思う。最近は楽を求めて電動インパクトを使っている事もありネジ山が怪しくなっている為、念入りにグリスアップ。
(確か「インパクト使用禁止」だったと記憶。使用は自己席責任で)
【レビュー】AC100V電動インパクトレンチ FT-50P【メルテック】

車種やスプリング長によって様々であるが、ジャッキアップ前にショック上部のボルトを緩めていた事と、ダウンサスのプリロードがほぼ掛かっていない状態であった為、ばらし時にはスプリングコンプレッサーは不要だった。

さて、ここからが知識と経験の差が出る部分。
恐らくお手本となる作業は、スプリングをきちんと縮めプリロードが完全に掛かっていない状態でばらすのが良いのだと思うが、私はいつも、ある程度まで縮めたら写真の様にバスタオルでショック上下を包み、ショック上部のボルトをボックスレンチで緩める。プリロードが掛かった状態でボルトを外すと、バネの威力で部品が飛んで危ないとか言われるが、バスタオルでショック全体を包むことで、外れた際に部品が飛び散る事も無く、そして何より、ショック上部の「ボルト・ワッシャー・アッパー・ベアリング・皿」みたいな部品の順番と向きなどが判らなくなる不具合を防ぐことが出来る。


さて、今回はダウンサス(写真下側)👉純正サス(写真上側)への交換となる為、これがまた大変。
純正スプリングは、かなり縮められた(プリロードがかなり掛かった)状態で挿入されていることが多く、かなりスプリングコンプレッサーで締め込んであげる必要があるのだ。
写真からショックのピストン長に対してかなり縮め上げる必要がある事がわかる。

バネの内径が大きい車種ではあまり問題にはならないが、今回のEKや一般的に内径が小さめのバネは縮めているうちに、徐々に曲がって来てしまい、突然スプリングコンプレッサーがづれて外れてしまうのだ。作業がやり直しになるだけでは無く、最悪の場合は外れた際の衝撃で大ケガをする可能性もあるので、細心の注意が必要である。

そもそも、私の使用しているノーブランドの格安製品だからかも知れないし、これらの不具合を解消する為、滑り防止が付いている製品もあるので、これらを使う事で心配は無いのかも知れない。
写真がピンボケしてるけど、ずれ防止のタイラップを付けるだけでも大分違うのでお勧め。
さて、バラした逆の手順で何とか組み上げ完了。うーん、やっぱり純正車高は格好悪い・・・。
でも、乗り心地は・・・「普通に戻った、めでたい(^^♪」


純正サスのフェンダー隙間の測定👉地面から約59.5cm その差は約5cm??
確か、ダウンサスのカタログスペックは30から35mmダウンだった気がするが・・・。
あまり下がらないダウンサスが好みで選んだつもりだったけど、、、誤差の範囲なのか?
少し馴染んで来たら再測定してみよう。
車高が純正に戻ったことで、トー角がアウト側に動いた様で、真っすぐ走らなくなったので
野性的な感と目測/眼力アライメントテスターで微調整を実施。何とか許容範囲に治めて作業終了。H82W・EKスポーツ サスペンション交換(フロント)
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